子供が夜中に突然泣き叫びパニックを起こしている状態になる「夜驚症」・・・
夜泣きとはどう違うのか?
自分の育て方がよくなかったのか・・・
病気!?
どうしたらいいの?
たくさん疑問があると思います。
夜驚症について今回は保育士の先生へのインタビューから夜驚症を知ってもらいたいと思います。
少しでも心が軽くなればいいな(^^)
まず、先生の視点から夜驚症は何故なってしまうのでしょうか?
よろしくお願いします!
夜驚症とは主に3~8歳前後に見られる睡眠障害であると言われており午睡時に発症する例はごく稀であることから保育の現場ではそれほど対応する事のない症例です。今回は「保育中に起きる夜驚症」ではなく「夜驚症を発症した児童」に対して保育の現場が行える範囲での配慮についてお話しさせていただきますね。
何故夜驚症になってしまうのか。専門医ではないので医療の面からのお答えは出来かねます。しかし、夜驚症の原因が「しつけ」や「発達の遅れ」でないことは十分に把握しているので日々の園の生活の中でどんな刺激があったのか、家庭での児童の様子を把握した上で「もしかしたら・・・この子にとってこんなことが刺激になっているのかもしれない」と、個々の発達や状況に応じて原因を考察しその敏感になっている気持ちに寄り添います。
夜驚症の子に対する園での対応は他に何かありますか?
園での対応で一番大切なことは「夜驚症を発症している児童」であることを園全体へ報告し、万が一、午睡中に起きてしまった場合の対策を取ります。夜驚症を発症している間の児童は無意識にパニックを起こしているという事から園でも家庭と同様に・・・
・危険な箇所へ近付かない様に安全を確保する
パニックを起こしている間、児童は無意識である事が多いとされているので、怪我をしない様、他児との接触のない様、安全を確保することでパニック中の二次災害を防ぐことに努めています。
・安心して入眠出来るようなルーティンをつくる
毎日同じ場所で入眠出来るよう、お布団の位置を固定したり、寝る前の声掛けを毎日同じものにする、家庭で安心して睡眠出来る環境と園での環境を近づけるようにしています。(お気に入りのタオル等)
そして、児童への配慮だけではなく保護者への配慮も欠かせません。「きちんと寝られてますか?」「お家でしんどい事はありませんか?」等の声を保護者にかけさせて貰っています。保育園では「保育に欠ける時間」をお預かりすると決まっていますが、例えば「夜驚症で睡眠が取れていない。今日、仕事はお休みだけどゆっくり寝たい」等もリフレッシュ保育として提案させて貰う事もあります。
この他に夜驚症の際気をつけていることってありますか??
児童への配慮は上記でお答えした通り、物理的、精神的な支援を怠らない様に注意して、園での生活を安心して過ごせる様に務めています。しかし、私達が最も気を付けていることは「保護者への配慮」です。夜驚症だけではなくとも、保護者は児童が何かしらの状況になると、自分のしてきた育児について落ち込んだり、悲しい思いをする事が多く、その部分への配慮を欠かさない様、保護者とともに向き合う事、保護者の不安な気持ちに寄り添う事を心がけています。
最後に夜驚症の可能性のあるお子さんをもつ親にメッセージをお願いします。
「うちの子、もしかして夜驚症かも?」と悩んで調べている保護者もいらっしゃるとおもいます。「夜驚症を発症したから発達障害かもしれない」「厳しく躾をしすぎたかも…」と悩む保護者もいらっしゃるかもしれません。
上記に書かせて貰った通り夜驚症は躾でも発達の遅れでもありません。
日々、たくさんの刺激を受け、その刺激をしっかりと受け止めることの出来る【感受性の豊かなお子様】だと思います。その豊かな感受性に保護者と共に私達も一緒に寄り添ってどうする事が、その子にとって一番であるのかを一緒に考えさせてください。
悩んだ時、一緒に子育てをする同士としてお話を聞かせてください。
一人で悩む時間を二人、三人で悩む時間にしませんか?
私達保育士は日々、お子様の成長を一番身近に感じられる他人である事を嬉しく思っています。
遠慮せず、何でも相談してくださいね♡
次回はお医者さんに「夜驚症について」のお話を聞いてきたいと思います😊✨