小児科の先生のお話~夜驚症~

連載第2弾!!今回は小児科の先生に夜驚症についてのインタビュー先生!よろしくお願い致します。
さゆ
さゆ

小児科医
小児科医
医学の視点から夜驚症について少しでもパパ・ママの気持ちがかるくなればいいなと思います(^^)

まず、先生の視点から夜驚症とはどのような状態の事ををさしますか?
さゆ
さゆ

 

夜驚症は幼小児期にみられる睡眠障害の1つで、幼小児期の子供の約1〜5%に見られるといわれています。眠っていた子供が夜中にとつぜん目を覚まして、恐怖に怯えたように体を震わせて大声で泣き続ける状態です。専門的には「睡眠時驚愕症」と呼ばれ、必ずしも病気というわけではありません。というのは、思春期までにはほとんどが自然に治まるからです。起き上がるだけでなく動きまわったり、家の中を走ったりする子もいます。大量の汗をかき、パニック状態で家族が話しかけても反応は鈍く、自分に何が起こっているのかも認識できてない状態です。

夜驚症の主な症状とおうちでの対策方法にはどんなことがありますか?
さゆ
さゆ

 

症状は夜間の睡眠中に(まれに昼寝のときにも)おこります。睡眠中突然に、急に起き上がる、体を動かしてパニックを起こす、ベッドから逃げ出そうとするどの行動が起こります。この状態は覚醒しているわけではないので声をかけても反応しないのはこのためです。子供の夜驚症は年齢とともに収まってきますので無理に治療をする必要はありません。症状が強くなったり、一晩に何回も起こるようなら私たちにご相談いただければと思います。

おうちでの対策としてはパニック時怪我をしないようにベッドの周囲には物を置かない、パニック時に慌てておさえようとするとパニックを増長させる恐れがあるため、ご家族の方は落ち着き、ケガだけはしないように見守ってあげましょう。このほかに、睡眠リズムを整えたりしてあげるといいと思います。

娘も泣き叫びながら視点があわなかったのは覚醒していなかったからだったのですね…。夜驚症の原因ってどんなことが挙げられますか??
さゆ
さゆ

 

夜驚症の症状は、ストレス、疲労、睡眠リズムの乱れや、刺激の多い環境などがあると出やすくなると言われています。このほかに睡眠から覚醒への機能が未熟、発熱、なども原因の一つとして挙げられています。日ごろから心身の状態や生活リズムを整え、心身を安定させてあげることが大切です。といっても、子供たちは日々いろんな発見や刺激を受けて成長していきます。「経験」に勝るものはないと思っていますので、豊かな感受性を伸ばしていってあげて下さいね。心身の状態や生活リズムに関しては、お母様やお父様が無理のない範囲で頭の隅にでもおいといてください(^^)

 

子供たちの感受性を伸ばしていくためにも様々な体験をしていくことも大切なことですね☺最後にお子さんをもつ親にメッセージをお願いします。
さゆ
さゆ

 

保育士の先生も仰っている通り夜驚症は躾でも発達の遅れでもありません。日々の生活の中で多くの発見があったり、感受性の豊かなお子さんだからこその悩みもたくさんあると思います。私たち小児科医は子供の症状はもちろんの事、日々の背景や保護者の方の相談も聞きながら日々笑顔で元気に過ごせるように努めています。不安や心配事、些細な事でも構いません。言葉にすることで変わってくることもあると思いますのでお気軽に相談していただけたらと思います。

 

先生、ありがとうございました☺またたくさんのお話聞かせくださいね!
さゆ
さゆ

小児科医
小児科医
いいえ(^^)また何かあればお気軽に聞きに来てください。手洗いうがいを忘れずに日々笑顔で元気にお子さんと過ごしてくださいね☺

 

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事