ひとり親に知って欲しい!病児保育と今後のはなし

明日の仕事は休めない… そんな日に限って子どもが

『え?熱?!』

『え?吐いた?!!』

『出席停止……』

 

詰んだ…(゚д゚lll)ガーン

ってこと、ありますよね…

 

そんなとき、頼りにしたい『病児保育』。

ひとり親の皆さんは利用したことがある方も多いかもしれませんね。

 

私は、普段は保育士として働きつつ、職場に併設されている病児保育の仕事も担当しています。

 

今回はそんな、ひとり親に欠かせない『病児保育』について、知って欲しいことを書いてみました。

 

都市部では、病児保育施設の登録の仕方や利用手続きといったところで不便さが目立ち、

病児専門のシッターさんを利用されている方のほうが多いようですが…

 

そんな人にもぜひ知ってほしい、病児保育のあれこれ。

それでは、はじまり、はじまり~♪

 

山梨県の病児保育 ~ 県内広域化、一斉改革 ~

 

平成30年4月。

山梨県の病児保育は大きな改革をしました。

 

病児保育の広域化。

現在山梨県内には、病児保育と病後児保育が併せて16施設あります。

(この16施設のうちのどこかで、双葉さんが働いているということです 笑)

 

県はこの広域化に伴って、登録さえすれば16施設のどこを利用しても

市内施設 2000

市外施設 2500

非課税世帯 無料  と、料金を一律に。

(病児保育料です。昼食代やおやつ代などは、施設によって別途かかります)

 

対象児童も小学校6年生まで利用可能に引き上げました。

 

さらに!!

 

『そうは言っても、登録に行く暇がないのよね…』

という方のために、なんと!!

 

登録もインターネットを介し、市役所に行かずとも自宅で可能に!

 

さらにさらに!!

 

利用したい病児保育施設の予約状況(満室・空室etc…)をインターネットで見ることができちゃう!

 

というシステムを導入しました。 わぉ!!

 

参考ページ(山梨県ホームページ)

http://www.yamanashi-kosodate.net/ken_oshirase/byojihoiku/

 

 

この取り組みは、日本では山梨が初めてなんだそう!

先程のチラシにも

 

全国初!

全国知事会先進政策人口対策分野第一位!

 

と書いてありますね♪

 

この広域化と新システムの導入に伴って、私も正式に病児保育を担当することになり、市の職員や、市外の市役所と連携しながら業務をこなしているところです。

 

病児保育担当者のお仕事

 

私が職場で、病児保育担当としてこなしている主な業務は

 

・予約受付

・職員手配

・システム管理

・登録者名簿の作成及び名簿の更新

・市役所との連携

・業務報告書の作成

 

などなど…

 

他にも 細かいことたくさん!

(あくまで私の職場でのお仕事です)

 

もちろん、病児保育室に入って実際にお子さんを保育することもあります。

ただ、病児保育は看護師の配置基準があるため、保育士である私一人ではお子さんをお預かりすることができません。

 

…かといって、予約がない日に看護師さんを置いておくことはできないので、(私は、併設保育所で保育士業務しています)

予約が入ったら看護師さんを呼び、看護の目と保育の目、両方の視点から病児保育を行います。

 

この連携がとっても大事なので、看護師さんとコミュニケーションを取ることも普段から心がけています。

 

 

病児保育 と 病後児保育 の違いってご存知ですか?

 

『病児保育』は、その病気の急性期、つまり発熱していたり、症状が出ていたりするときにもお子さんをお預かりすることができるところです。症状はあっても、容態が安定していることが条件です。

 

『病後児保育』は、病気そのものは落ち着いているものの、感染症等の理由により登園・登校ができない子どもをお預かりするところです。熱があるときは利用できません。

 

いづれも、医師の診断書に基づきます。

 

この診断書を取りにいくために、受診に行かなければならないんだよなぁ…

その時間もない!どうしたら…

 

という声も、多く聞きます。

 

これがですね…

山梨県の一部の施設では、病院併設につき受診をさせておいてくれる病児保育室もあるんです。

朝起きて、『え?熱?』ってときも、とりあえず予約の電話を入れて、お子さんを連れていけば、受診させてくれて薬まで受け取っておいてくれるという…

 

うん、至れり尽くせり!!

頼れる人が少ない(いない)ひとり親にとっては、

なんともありがたいですよね♪

 

住んでいる自治体によって大きく違う病児保育

 

この『山梨県病児保育広域化』に伴って、私の職場併設の施設は、明らかに市外在住者の利用が増えました。利用者数も前々年度より前年度、前年度より今年度と、全体的に増えています。利用しやすくなっているのかなぁと実感。

 

でも、それは山梨県内での広域化が功績を見せたから。

 

一歩県外へ出てしまえば、住んでいる地域によってその制度は大きく異なり、病児・病後児保育の必要性はあっても、実際に利用できる人は少ないという現状がありますね。

都市部で病児保育専門のシッターさんが活躍しているという話も納得できます。

 

また、いろいろ話を聞いていると、料金にもかなりの差があることがわかり…

病児保育に1カ月で4~5万払ったことがある、なんて話を聞いてビックリ!!

なんのために働いているのか、わからなくなりますね…

 

 

本当に必要なのは、病児保育?

 

病児保育を担当するようになって、その中身を知れば知るほど私は疑問に思う。

今の時代、病児保育にニーズがあることは明らかだけれど…

住んでいる地域によってこれほど差がある病児保育を整備するのってなかなか大変。

実は、広域化に伴って現場はかなり混乱しました。

あれから1年半、ようやくスムーズに運営できるようになってきているけれど、イレギュラーが発生したときの対応は、例外がなくてやっぱり大変なんです…

 

これを全国的にやるって相当難しいだろうなぁ…と。

 

そして、具合の悪い子を連れて、申し訳なさそうに来る保護者の方と

具合が悪い中、慣れない場所、知らない人に預けられる子どもたちの負担。

果たして、本当に必要なのは…?

 

 

『子の看護休暇制度』

 

どの会社にも、あるはずのこの制度を知っていますか?

私は、この制度が“必ず有給扱いで取得できる制度”になれば、病児保育やシッターさんを使わなくても、子どもたちのそばにいられるようになる保護者がもう少し増えるのではないかなぁ… と思うのです。

 

この制度については、社会保険労務士さんが詳しい分野!!

ここから先は、みちるさんにバトンタッチ♪

次回はこの制度について書かせ…

書いてもらいたいと思います。

 

みんなの声を1つに集めて、行政に働きかけるような力になったらいいなぁ…

と思います!!

 

次回も見てね☆

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